shapelism  花田設計事務所

秋田市の有限会社花田設計事務所が日常や「ものづくり」の記録をしています。

本日はアトリオン5階の住宅センターで相談員。
あいにくの天気(雪まで降るかなぁ)でしたが耐震診断の相談が一件のみ。

秋田県がいよいよ一般の耐震化についてキャンペーンを張るそうです。ある程度システマティックになっていくのは歓迎です。極秘資料wを見せられて驚いたのは県内の43%の人が耐震診断の存在すら知らないそうです。

・・・耐震偽装とはエライ違いだな。

一般住宅の耐震診断・補強というのは非常に難しい業務です。それなりの難易度と何よりも適切な説明で依頼者を納得させる能力が求められる。んで事務屋として設計者の登場。という事だそうですが、業務量と報酬がまったくリンクしない。という大問題も存在します。
現地にいた人達の間でも工務店さんの様な施工能力のある人達のスキルアップこそが普及の助力となるだろう。という結論めいた話になりました。

あと診断以前の話として耐震補強何たるかをしっかり依頼者に理解してもらう方法の確立。未だに「耐震補強費用は誰が負担するのか?」なんていう問い合わせが普通に来るそうなんで険しい道程ですね。





法律が改正された56年以前の建物の耐震性能に瑕疵は存在しません。(一寸乱暴だな。図面とちがったりした場合は別)基準が変わっている以上、持ち主の責任に帰結する形にしかなりません。

木造の基準はついこの間まで厳密でもなかったので平成築の建物でも現在の基準では補強要の建物だって存在します。(予断ですが耐震診断とはそういう難しい面も持っています)設計軽視の建物に多いのが現実。変な改修をしていたり・・・

それと耐震補強=地震で壊れない。というのも大きな誤解。人命保護以上の性能をもともと弱い建物に持たせるのは工事費的にも無駄です。
(例えば中古住宅をリフォームして使う為に購入した。なんて言う場合は当然そこから長く使用するわけでしょうからしっかり補強も含めたリフォームをするべきですが)



その建物の今後の価値や利用年数等から補強・建替え等の判断はするべきで築25年も経過している建築に更に30年の性能を持たせる事が簡単に出来る様な素養は残念ながら無い。という所から理解していただく。

昔の大工は巧いから長持ち。なんていう誤解が助長しています。技術はそうでも建物の考え方は絶えず進化しています。半分間違いなんです。

これらを理解していただくのが耐震診断・補強の始まりなのかもしれません。

診断にも費用が発生します。無料相談会というのはある意味非常に「お得」な機会だと思います。上手にお役立て下さい。




アトリオン写真はアトリオンの吹き抜け部についている時計。時間になると花びらが開きます。初めて見ました。

サイズがサイズなんで戦闘機のベクターノズルみたいです。火が出そう。

ラフレシア(南国の臭い花)みたいですね。どうも美しさを感じませんでした。残念・・・


本日相談にこられた方は説明を納得しただけではなく相談料まで置いていこうとしました。もちろん頂いてません。しっかりご理解いただいた様で深く感謝したいと思います。

それにしても耐震診断の普及には補助金がかかせないと思うんですが・・・

シュプレヒコールだけ上げるのではなく、実際の県民の助けになるような体制作りが絶対必要だと思うんですが・・・どうなんでしょう?

一人暮らし老人なんて多いよね・・・・年金でどうやって診断・補強?


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