最近いろいろな方とお話して思うのはやはり躯体だよな〜と言う事。
むろん今まで適当にやってきた訳ではありませんし、基本的にものすごい高いレベルの目標を1999年に打ち立ててしまった弊社としてはその技術をブラッシュアップさせながらも常に時代に対して良い性能の建築を提供している自信もあります。
先日建築家の先輩で断熱住宅の大御所である西方里見さんの講演を聞き、自分たちが進めている方向性は間違っていない事を確認できたり、むしろもっと目指すべき先の可能性みたいな物が見えて非常にためになったり・・・
世の中は相変わらずその辺の考察が非科学的で、新省エネ法だっていろいろな思惑にがんじがらめで骨抜き感が半端無い訳ですが!私達の様にじっくり創っていく業種だけが本当の意味で安心で安全で省エネな住宅を創る窓口になり得るのだという自覚を持って進んでいこうと改めて思った次第です。
・・・因みにここで言う躯体とは構造と断熱を指しています
ウチの設計する住宅はパッと見、デザイン重視に見えるとは思います。実際重視もしています。でも結構その部分だけが突出している会社だと勘違いをされてお尋ねいただくケースも増えてきました。
むろん要望を固辞することだって時々はあります。不思議がられたりしますが生活を正しく創るという事は性能の程度や長いスパンでの維持についての包括的な考察、検証は欠かせません。
判例を見ればそこを軽視して時間を優先した結果、設計者に過失責任が生じるケースも増えてきています。こちら側から言わせればむちゃくちゃです。
そんな事態になっては互いに不幸ですから私達の作業時間も以前よりも必要になっています。
消費税増税の決定がなされれば恐らくはまた怒涛の建築ラッシュが始まるのでしょう。今回は前回以上に業界は混乱し、工事コストの高騰や工期遅延が発生するのは確実だと思います。復興も五輪もあります。業界は需要過多以上の状況なのです。
というかすでに始まっていますし、業者の手配等、弊社としては打てる手は全部打ってようやっと対応しているのが現状です。
建設業は不況の期間が長く、業界が持っている施工能力はバブル比で4割減くらいなんじゃないでしょうか?
決して不況時期に虐げられてきた事に復讐している訳ではありません。
御実感されている方も多いでしょうがデフレ期の様に時間的なワガママが通用するのは高い工事費の仕事だけになってきています。その桁も一個上がったかな?っていうくらい。これは単純に商売である以上は極めて当たり前な事だと考えるのが正しい。
今は施主にも高いリテラシーが求められます。というかそれが最終的に自分を守る方法になっているのだと思います。
高齢化だったり災害だったりに有効な手立てを打ってこなかった私達全員が招いた結果ですので仕方が無い。
だからこそ設計監理者の社会的責務がクローズアップされている現状は皮肉に感じてしまいます。
私達は受注対応件数にも限りのある(社会的影響が少ない)企業ですので前を向いて御依頼いただいたお仕事をしっかりと意固地なって創り続けようと覚悟を新たにしています。
写真は秋田市で現在工事中の私が勝手にホワイトベースと名付けたガレージハウスです。旧車含め三台の車と三人の御家族、二体のシーサーの為の家です。
やはり発注した物の入荷に苦労しているのと私達の施工図等のチェックや細部への注文が多くて施工者には難儀をお掛けしております。しかしながら物創りの心をもった監督さんの手によってきちんと検証され確実に前に進んでいるのを見ると設計者としては心強い。
物創りなんですよね・・・・
ここからの建設は改めて信頼関係というのを見直す所からはじめた方が良いように思います。
これは施主も設計者も施工者も同じです。権利意識を盾にお話が進むのはやはり日本人にはなじまないのではないでしょうか?
金を出すから客だろ!では無く役割の中でお金を出す。ネットが発達してお金が持つ力や意味が大きく変わりました。
でもネット通販のようなモンスタービジネスと違い建築は相変わらず手作りです。今の経済原理的に言うと所詮×1ですから商売としては非常に小さい。出る利益だって見方によっては非常に少ないんです。(出す人の気持ちと経済原理を比較するのは違いますよね。)
人の力が欠かせない物はやはりお互いを尊重するところから始めるのが良い。近況を見ていて感じます。
それではまた・・・・
和の晴れ・洋のけオープンハウス 11月8日〜10日(秋田市)
むろん今まで適当にやってきた訳ではありませんし、基本的にものすごい高いレベルの目標を1999年に打ち立ててしまった弊社としてはその技術をブラッシュアップさせながらも常に時代に対して良い性能の建築を提供している自信もあります。
先日建築家の先輩で断熱住宅の大御所である西方里見さんの講演を聞き、自分たちが進めている方向性は間違っていない事を確認できたり、むしろもっと目指すべき先の可能性みたいな物が見えて非常にためになったり・・・
世の中は相変わらずその辺の考察が非科学的で、新省エネ法だっていろいろな思惑にがんじがらめで骨抜き感が半端無い訳ですが!私達の様にじっくり創っていく業種だけが本当の意味で安心で安全で省エネな住宅を創る窓口になり得るのだという自覚を持って進んでいこうと改めて思った次第です。
・・・因みにここで言う躯体とは構造と断熱を指しています
ウチの設計する住宅はパッと見、デザイン重視に見えるとは思います。実際重視もしています。でも結構その部分だけが突出している会社だと勘違いをされてお尋ねいただくケースも増えてきました。
むろん要望を固辞することだって時々はあります。不思議がられたりしますが生活を正しく創るという事は性能の程度や長いスパンでの維持についての包括的な考察、検証は欠かせません。
判例を見ればそこを軽視して時間を優先した結果、設計者に過失責任が生じるケースも増えてきています。こちら側から言わせればむちゃくちゃです。
そんな事態になっては互いに不幸ですから私達の作業時間も以前よりも必要になっています。
消費税増税の決定がなされれば恐らくはまた怒涛の建築ラッシュが始まるのでしょう。今回は前回以上に業界は混乱し、工事コストの高騰や工期遅延が発生するのは確実だと思います。復興も五輪もあります。業界は需要過多以上の状況なのです。
というかすでに始まっていますし、業者の手配等、弊社としては打てる手は全部打ってようやっと対応しているのが現状です。
建設業は不況の期間が長く、業界が持っている施工能力はバブル比で4割減くらいなんじゃないでしょうか?
決して不況時期に虐げられてきた事に復讐している訳ではありません。
御実感されている方も多いでしょうがデフレ期の様に時間的なワガママが通用するのは高い工事費の仕事だけになってきています。その桁も一個上がったかな?っていうくらい。これは単純に商売である以上は極めて当たり前な事だと考えるのが正しい。
今は施主にも高いリテラシーが求められます。というかそれが最終的に自分を守る方法になっているのだと思います。
高齢化だったり災害だったりに有効な手立てを打ってこなかった私達全員が招いた結果ですので仕方が無い。
だからこそ設計監理者の社会的責務がクローズアップされている現状は皮肉に感じてしまいます。
私達は受注対応件数にも限りのある(社会的影響が少ない)企業ですので前を向いて御依頼いただいたお仕事をしっかりと意固地なって創り続けようと覚悟を新たにしています。
写真は秋田市で現在工事中の私が勝手にホワイトベースと名付けたガレージハウスです。旧車含め三台の車と三人の御家族、二体のシーサーの為の家です。
やはり発注した物の入荷に苦労しているのと私達の施工図等のチェックや細部への注文が多くて施工者には難儀をお掛けしております。しかしながら物創りの心をもった監督さんの手によってきちんと検証され確実に前に進んでいるのを見ると設計者としては心強い。
物創りなんですよね・・・・
ここからの建設は改めて信頼関係というのを見直す所からはじめた方が良いように思います。
これは施主も設計者も施工者も同じです。権利意識を盾にお話が進むのはやはり日本人にはなじまないのではないでしょうか?
金を出すから客だろ!では無く役割の中でお金を出す。ネットが発達してお金が持つ力や意味が大きく変わりました。
でもネット通販のようなモンスタービジネスと違い建築は相変わらず手作りです。今の経済原理的に言うと所詮×1ですから商売としては非常に小さい。出る利益だって見方によっては非常に少ないんです。(出す人の気持ちと経済原理を比較するのは違いますよね。)
人の力が欠かせない物はやはりお互いを尊重するところから始めるのが良い。近況を見ていて感じます。
それではまた・・・・
和の晴れ・洋のけオープンハウス 11月8日〜10日(秋田市)
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