shapelism  花田設計事務所

秋田市の有限会社花田設計事務所が日常や「ものづくり」の記録をしています。

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周囲との調和。みたいな事を建築家は良く言います。結果として建物のデザインが突出してしまう事で真意がボヤけて行く事もあります。

住宅地はモノが個人資産であるだけに混濁するのは当たり前で、だからと言って条例的なルールでフラットな印象の街が良いかというとそれも違うと思っています。

同じ様なデザインの家が並んで何故かアルミのカーポートとスチールの倉庫が道路側の景観を形成している景色をよく見ます。大抵門柱だけが個性を主張していますが各家のフラットな印象が強すぎてかえって逆効果。みたいな…


人間臭さ…みたいな物を感じない居心地の悪さ。そしてこんな事を書くから弊社には新興分譲地のオファーがあまりないのですが…

お願いいただく場合はクライアントに上記問題意識があるケースが多いようです。


閑話休題



では混濁した街では何を持って計画の軸を設定しているか?

私達は計画する建物に混濁した状況とのバインダー機能を持たせたいと考えています。

内部に込める過ごしやすさはクライアントご家族の為だけのモノですが外部は混濁した景観との調停が軸になります。

スカイラインをレガートに繋ぐだけでも街は美しく変わります。その街が気に入って選ばれたクライアントにとっても周囲の住人にとっても良い事ですよね。

建築の社会性が垣間見える訳です。


設計中はもちろんですが監理中も気にしている部分です。性能の実現等は監理業務の義務です。しかし我々にはそれ以上を期待される方が多い。

最初に計画したものが具現化されているか?ちゃんと狙い通り見えているか?打ち合わせが終わってからも歩いてみたり車で走ってみたり色々です。

この住宅の隣は周囲の住宅群のスカイラインを圧倒するヴォリュームを持つ家。この突出感を多少平準化することで景観が美しく変わるのではないかと考えました。写真の通り落ち着いた線が出てきました。


街はこうやって更新されて行く訳ですが長い時間がかかります。でもそこに住む人たちが更新の度にこういう事を考えて家創り、街創りをしていけばいずれその街は豊かで美しい景色に包まれる。

建築が買い物じゃないのを象徴していると思いませんか?

大切にしたい部分です。


それではまた…












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