shapelism  花田設計事務所

秋田市の有限会社花田設計事務所が日常や「ものづくり」の記録をしています。

6年前のあの日。翌日のフォーボックスハウスのオープンハウスを控え、休みなしで働いてきたので休養の為に自宅におりました。子供と一緒に。

やはりオープンハウスの準備で買い物に出かけた妻を待っていてあの時間を迎えたのでした。

とにかく電線が地震ごときでこんなにうなって風切音をあげるんだなぁ・・・ということ。納まる気配を感じさせないほど連発する余震。停電になり夢中になってipadで情報を取ろうとしたらwifiモデルのそれはいつまでたってもまったく反応がなかったというのが印象に残っています。

小さい子も一緒でしたから多少は慌てたんですよね。

311は停電により情報が遮断されたため、断片的な状況を知ったのは翌日の312でした。津波の映像や沿岸部での被害について知ったのも翌日。ある種の終末的な感情に包まれたのを覚えています。そしてリアルタイムで伝えられる原発についても同様。子供達はこんな風になってどうやって生きていくのだろうか?というのが頭を過ぎりました。現実になってまた思うところがありますがまずは割愛。


6年経過し、恐らくは最後であろう復興住宅のプロジェクトも進行中です。クライアントの住む仮設住宅はクライアント宅が最後の住人ですからそうなんでしょう。
福島の問題が大きすぎて地震・津波は復興すればOKのような雰囲気もあります。もちろん復興は大切ですがこの6年はそれだけではない変化を私達に突きつけてきたように思います。震災環境以後を生きる私達が考える事はやはり多い。かぶさるエネルギー問題も併せると簡単に答えはでませんが、やはり私達は一軒一軒を大切に創っていくことでしか社会に貢献することは出来ないな。と改めて背筋を伸ばすだけです。



それではまた・・・


NO_05 コピー


four box house 2011

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