shapelism  花田設計事務所

秋田市の有限会社花田設計事務所が日常や「ものづくり」の記録をしています。

昨年7月の英国で開かれたG8以降、地球温暖化に関して「2℃危機説」というのがあります。それも最速で2,028年との予測があります。

では、平均気温が温暖化の影響で2℃上昇すると地球はどうなるのか?影響には2つあります。自然への影響と、食料や水、健康被害など人間社会への影響です。

海面上昇1.5℃の上昇でグリーンランドの氷床の融解が始まり、全面融解すれば地球の海面水位が7m〜15m上昇します。(諸説あり)

よって、2℃の上昇では世界の生態系の多くが消失し、10億〜28億人が水不足にさらされる可能性があると。

人間に対する影響はともかく海面上昇。(画像参照)私達夫婦は海の側に住みたいという野望があるだけに「痛い!」話です。

22年後には海岸がかなり侵食されるのが伝わるでしょうか?土地がなくなっちゃいますね。(今年遊泳禁止だった浜田浜なんかは海面上昇による侵食。なんていうタイトルの写真に妙に似ている・・・)

2℃を境目に森林がCO2の吸収源から放出源に転じると言われています。

「木を植えています・・・」なんていう環境系のCMがありましたが放送出来なくなりますね。中国の様にまだまだ発展する途上国の場合CO2の排出量は増え続けます。(実際アメリカを追い抜く勢いですし)漂流物の類を見ても対岸の火事では無いようにも思います。

2℃前後・・・・たかがな感じですが。




このような状況が最速で2,028年にくるとして、これを避けるためにはどうすればいいのか!結論は、温暖化ガスの排出量削減をもっとドラスティックに行なうしかありません。地方の場合はそのインフラを整備する為の景気上昇も必要条件になるでしょう。
 
現在、地球の大気中のCO2の濃度は380ppmです。今のペースでは2100年に720ppmになります。昨年の英国の会議では2℃の上昇はこれを475ppm以下に安定させなければ回避できないと報告されています。

そのためには、世界の温暖化ガスの排出量を1,990年度比で50%削減、日本では同じく60〜80%削減を達成しなければなりません。京都議定書で課せられた先進国の削減目標は僅か5%(日本はマイナス6%)です。
2℃回避には効果がありません。環境大国であるドイツでも550ppmが政策の長期目標の状況です。

このような状況を受けて、これからは「2℃」「475ppm」が環境を廻るキーワードになり、恐らくは京都環境以後のベンチマークになります。今の悲観的な状況を客観的なデータが覆いつくして運動自体が加速していくのだと思います。
 
6%運動自体も(スペックとして)否定される時が迫っています。環境負荷削減はもはや猶予の無い状態の様です。CO2排出権の購入金額が日本は4.6兆円になる。という試算もあります。

これが正解だとすると国民一人当たり毎年46,000円の負担(増税)

だいたい秋田。この夏はすでにだいぶ暑かったなぁ・・・雪も多かったし。妻はこれがデフォルトの環境になるのではないか?と申しておりました。

恐い事言うなぁ・・・

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