VOC測定の様子です。しかも機械は弊社所有(!)のモノ。こんなものを持っている設計事務所ウチくらいじゃないでしょうか?
普通は必要無いんですが・・・
F☆☆☆☆(フォースターと読みます)の材料を使用した建物は他換気等の基準も満たしていれば基本的にVOCの問題は法律上、クリアになります。国の基準を満たしている訳ですからまぁ当然なんですが・・・・逆に言うと施工会社はその責を負わないで済む訳なんです。
しかし現実には工事後の物件にはVOCを含んだモノ達が沢山搬入されます。例えば家具家電。既製品も造作物も最近は接着剤が良くなったとはいえやはりVOCの発生源になります。
基準は満たしているはずなのに目がチカチカする。なんてことも・・・
個人的には施工者保護的な法律の矛盾を感じますが、例えば接着のあまい家具が搬入されて簡単に壊れてしまう様でも困ります。乱暴ですが何れ放出は止まりますからしっかり作ってきてもらいたいのが本音。故に基準を満たしていても測定すると。
今回はトルエンとホルムアルデヒドのみを測定してみました。トルエンはやはりほとんど検出されませんでしたがホルムアルデヒドは造作の激しい部屋はやはり測定値はギリギリ法基準上限の結果。(良い方です。発生の少ない建材を使用している当該物件でこれですから実測値では基準を超えているモノも相当数あると思います)
つまりこの測定の目的は数値の高い部屋は最初のうちは自然換気を十二分にしてもらう。といった細かい使用方法の指導をする為な訳です。
もちろん化学物質過敏症の方もいらっしゃいますので簡単な話しではありませんが、測定を行ない、実態を把握しておく事で上手に対処していただけるケースもあります。
正直、VOC完全フリーの家は昔の工法と材料のセットでも無い限りは作れないでしょう。
(因みに化学物質過敏症とシックハウス症候群は明らかに違います、誤解無きよう)
安心して住んでもらいたいですから。
それにしても施工会社の皆さん。工事は法規に従っている(監理者の私も確認しています)のにやはり結果が気になるのか何度も機械を覗きに来ていました。
実態把握の上の対処が出来るので結構有効な方法だと思いますよ。買ってみては如何でしょうか?
借りに来ても良いですが・・・(レンタル屋でも始めようか)
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