shapelism  花田設計事務所

秋田市の有限会社花田設計事務所が日常や「ものづくり」の記録をしています。

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ってそんな大それた話じゃないんですが・・・

エスコ事業のビジネスランチでの話。

相変わらず基本的には「消す!」と言う省エネ活動。確かに間違っちゃいませんが私達は「じゃあ今までは何だったの?」って言う気分。

でも消す・・・・

私達が提案しているエスコ事業は例えば築10年程度経過している大型建築であれば年額で数100万程度の削減をプレゼンしている。もちろん削減補償が付くし、技術的な妥当性は設計事務所やメーカーがバックアップしていることからも申し分無いハズ。
でも問題が無い訳じゃないw・・・・・突然の数100万削減は美味しすぎて胡散臭すぎるw

そしてそんな詐欺まがいのビジネス(結果を伴わないのは詐欺で良いでしょう?この際)も横行しているでしょうからまぁ信じないw


だから消すww


考えてみて欲しい。既存の考え方を変えなければ何も変わらない。スマホなんて物を皆が持つ様になり、情報端末が身体的になった状態で誰が辞書を引くか?暗記するのか?

これから必要になるのは従来的な頭の良さでは無い。豊富な知識と柔らかい頭で情報を咀嚼し判断出来る能力。
私達が今まで生きていく上で得た教育を否定するつもりはないけれど、それだけではここから先は生きていく事が出来ない。学校教育だって根底から変わらなければならなくなる。

怪しかったり胡散臭かったりして否定するのは結構だけれどもその反対側に正しく咀嚼して削減効果を享受する鋭い人がいる事は知っておいたほうが良い。

恐らくはここから20年位の話。それまでには社会インフラとして今私達が考えている様な省エネ化はシステムになり進んでいく。その段階で建替えても良い。

仮に年100万でも2,000万程度。事業資金として考えたら微妙な額なのも事実。押せ押せの企業であれば気にならない程度の額だろう。




・・・実質省エネになるのであれば我慢して消す!必要からは開放される。あわてて今何もかもを消して仕事をしている姿はそのまま社会的必要性を疑う姿に見えている。人に見せちゃいけない気がするw



だって「じゃあ今までは何だったの?」って事だから。

原発事故を今年の現象としてだけ考えてはいないだろうか?このまま原発が停止していけば困る?その通りだけれども我が国の総理大臣は25%のCo2削減を宣言してきてしまった。今の節電なんて場当たり的で緊急避難的なモノに過ぎない。もっと重たいのがすぐにやってくるのである。

震災は言い訳にはなるだろうけれどもこのまま行けば間違いなく原子力依存を強めていくか、いわゆる「消す!」をもっともっとやっていかなければならない。電気だけじゃないエアコンだってテレビだって洗濯機だって「消す!」

灯油だきが多いであろう東北や北海道なんかも近視眼的に言えばオール電化にして「消す!」w


これが今の大衆向け省エネのロジック


破滅に向っている感じしません?子供達に未来を見せられますか?

胡散臭さを正しく咀嚼できるという能力が必要な時代だと思います。子供達は当たり前に持っていなくてはならない能力になったりするんじゃないでしょうか?教える先生って大変かも・・・

エスコ事業の様に胡散臭いパッシブな手法の物ならやらないだけですみますが、オレオレ詐欺的なヤツはアクティブですからね。もちろんこんなの厳罰化するべきなんでしょうがたぶん時間もかかるでしょうし・・・

咀嚼能力が無い人は弱者化していく(もう一部はそうなっている)現象を表している訳です。




気付く人は気付く。という点では建築家との家創りとも似ている気がします。

気付く鋭さを持った幸せ?
気付かない幸せ?

もっとも私達がやることは変わらないんですけれどもね。




写真は今日の現場。明日からは3日間山形でイベントに参加します。アサイチで天童の現場にも寄っていく予定。
それでは会場でお会いしましょうw






イベント情報

ASJ山形スタジオ
第11回建築家展
7月16日(土) 〜 18日(月)
山形ビッグウイング 2F・交流サロン









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